製品

小型スリップリング
SRSシリーズ

標準部品の組み合わせにより、
カスタム仕様のスリップリングを設計・製造

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カタログ

制御機器総合カタログ Vol10SRシリーズ

PDF形式 1.1MB

CADデータ

SRS (スリップリング)

ZIP形式 87KB

技術資料

スリップリング 小型(SRS) 取付け上の注意事項

PDF形式 587KB

参考資料

米国輸出管理規則(EAR)に基づく判定書

PDF形式 35KB

参考資料

輸出貿易管理令判定書スリップリング

PDF形式 105KB

お知らせ

概要

特長

  • ローターを一体成形し、ローコスト化を図りました。
  • 密閉構造ですので、摺動粉の飛散を防止出来ます。また、メンテナンス用に掃除口を設けています。
  • パワー系は銅カーボンブラシを使用し、5Aと大容量が伝達できます。
  • カップリング接続タイプは、専用のカップリングを使用して、取り付け及び配線作業が容易に行なえます。

形式

形式の構成

① 基本形式: SRS=小型スリップリング
② (接続側からの)極数 ※接続側は寸法図参照
③ パワー系の場合 P、信号系の場合 S
④ ②に続く極数
⑤ カップリング有無: 空白…原形型(カップリング無し)、CR…カップリング付

形式の選定例

小型スリップリングは2極及び4極が標準となっています。他の極数が必要なときには別途こ相談ください。

例1.パワー系2極でカップリング無の場合
SRS-2P

例2.4極タイプで接続側から信号系2極続いてパワー系2極でカップリング有りの場合
SRS-2S·2P-CR

例3.信号系4極でカップリング有りの場合
SRS-4S-CR

材質

主要部品の材質

部品材料名
リング黄銅(ニッケルメッキ)
ブラシ銅カーボン(パワー系)
銀カーボン(信号系)
ローターポリエステル樹脂
本体BOX フェノール樹脂
カップリングPPS樹脂

寸法図

寸法図(原形型)

寸法図(カップリング付)

注意事項

取付け上の注意事項

スリップリング回転軸の接続

(A)カップリングなしの場合

  1. 最初に、スリップリングの本体を下記に記載するスリップリングの本体の固定方法に従って仮固定願います。
  2. 軸端からMax9mmの位置にM4のタップを施したパイプ状の端部を持った回転軸にスリップリングの軸を挿入してください。
  3. スリップリングの軸にはΦ4深さ2.5mmの座グリが設けてあります。
    ー下記の例1に示しますように、スプリングワッシャー付きのビスで接続する場合、ビスの先端が座グリの底に 当たらない長さのビスを使用し、緩まないように確実に締め付けてください。
    ーまた、下図の例2に示しますように、長めのM4ビス、または六角穴付きネジで接続する場合、軽くねじ込ん だ後で、1/4回転程緩め、この位置でネジロックを塗布してネジの緩み止めを行ってください。

(B)カップリング付きの場合

  1. M4六角穴付き止めネジを緩め、カップリングを取り外してください。
  2. 回転軸との接続は、軸径のΦ15~Φ25まで対応が可能です。軸径に合わせカップリングの軸穴を切削加工してください。
    なお、接続部に無理な力がかからないようにするため、軸径とカップリングの穴径の隙間は0.1~0.2程設けてください。
  3. スリップリング本体を下記に記載するスリップリング本体の固定方法に従って仮固定願います。
  4. M4六角穴付き止めネジの先端をスリップリングの軸の穴グリ位置に合わせ、カップリングを本体に据え付けて ください。その際、ネジの先端が穴グリの底に当たらないように調整してください。
  5. 軸端からMax8mmの位置にΦ4の穴グリを施した回転軸に本体据え付けのカップリングを挿入してください。
  6. スプリングワッシャー付のM4セットネジを準備して頂き、その先端を軸の穴グリ位置に合わせ締め付けてください。その際、セットネジの長さは、その先端が回転軸に設けた穴グリの底に当たらない長さとしてください。

  7. 取付け後、M4六角穴付き止めネジおよびM4セットネジは、必すネジロックを塗布しネジの緩み止めを行ってください。

スリップリング本体の固定方法

下図に示すような形状の取付金具を用意し、カップリング付き及びなしの場合も含め、本体を固定してください。

また、出来るだけ回転側および固定側に無理な荷重がかからないように調整し設置願います。

なお、カップリングなしの場合、回転軸との接続になべ頭ビスを使用する場合、取付金具の板厚は1.6t以下とし、取付ネジはM4×8Lの3点セムス(小径平ワッシャー)を使用し取付固定願います。

参考資料

メンテナンス

500万回転又は、1年毎にカバーを外し、エアー清掃してください。

その際、リングの表面をアルコールをしみ込ませた柔らかい布で拭いてください。

銀カーボンブラシと銅カーボンブラシ

接触信頼性の比較

銅カーボンブラシは表面が酸化し易いのと、リング表面にカーボン皮膜が厚く付着し易いので信号系(微電圧、微電流)での接触抵抗は大きくなる可能性が大です。

当社での実験比較表

試験条件

  • 無通電(定期的にmΩ計にて測定)
  • 回転速度: 150rpm

接触抵抗は回転数に比例して変化(増加)していくものではなく、様々な条件(使用環境、カーボンの付着具合、回転速度、接触面の粗さ、運転の休止時間等)に影響され変化します。

  • 銀カーボンブラシ
  • 銅カーボンブラシ

カスタム品

カスタム品の設計・製造

弊社では、標準部品の組み合わせによりお客様のご要望に応えられるスリップリングを設計・製造致します。

お客様での使用方法(定格・極数・回転数)と取付方法(取付スペース・回転体との接続方法)、使用環境(温度・油分)をもとに最適のスリップリングを提供します。

共通仕様

定格・仕様

電気定格パワー系 最大 AC 200V 5A DC 24V 1A
最小 AC 24V 0.5A DC 14V 0.15A
電気定格信号系 最大 AC 100V 1A DC 24V 0.3A
最小 熱電対信号
回転方向CW-CCW
寿命2×107回転
許容回転速度200rpm
耐電圧2000VAC 1分間
絶縁抵抗200MΩ以上(DC500Vメガー)
使用範囲温度-20~70℃
接触抵抗100mΩ以下(初期値)

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